愛の言葉
ファストフードにつくとなんだか気まずかった。
1番端に、稲ちゃんと夏美がすわりなんだか深刻なムード。
真ん中に宏ちゃんと沢野くんと正輝。
私は少し悩んだけど、夏美を見かねて夏美の隣に座る。
「ねえ…どうしたの?」
「…別に、かえるからいいし」
「なんで?」
「関係ないじゃん!」
「なくないし!今はみんなでいるんだからさあ!」
「も~…佐月に話したくないの!」
その言葉は、想像以上に胸に突き刺さった。
なにこの感じ…。
すっごくつらかった。
目の前で大泣きする夏美。
なきたいのは、私のほうだし…!!
「私にはできなくて…稲ちゃんにはできるわけ?」
「そうだよ!稲ちゃんにしかいえない!」
「……そう、じゃあね」
そういって、私は正輝たちの席に移動した。
なんでこんな思いしなきゃいけないの?
どんだけ自分勝手なの?
「さっちゃん、どうだった?」
宏ちゃんが私に言う。
「…私には話せないんだって」
「どんだけ自分勝手なんだし!」
正輝がキレながらいった。