愛の言葉
「ってか~小嶋ってさ~」
「ん?」
杉谷が、夏美にあきれて私に声をかける。
私は夏美を気にかけながらも杉谷と話しだし、気づくと盛り上がりすぎて2人で話し込み…家の前に座ってた。
杉谷はすっごく面白かった。
だからかな?
私は普段、テンションも高いし、まじめなほうではない。
だけど男子の前ではどこかセーブしちゃって、自分をなかなかさらけ出せないことが多い。
けど…杉谷は別で、すぐにさらけ出せた。
「小嶋まじ面白いわ!」
「え~!杉谷のほうこそだよ!」
「ははっ!てか、正輝でいーよ?」
「え…うん」
そのやりとりを見てて、夏美がついに声を上げた。
「…かえる」
私の横に座ってた夏美が立ち上がる。
「えっ?!」
「2人で楽しそうなんだしそれでいいじゃん!」
「そんな言い方…」
私があきれると、やっぱり正輝が怒る。
「お前さあ、どんだけ自己中なわけ?!さっきからまじうざいよ?」
「うざいうざいってお前のほうがうぜーんだよ!」
「あ?!お前まじふざけんな!自転車のケツのせねーって言っただけでキレるとかむかつくんだよ!」
そんな原因で怒ってたわけ?!
ありえないんですけど…。
そう思ったけど、こんな空気は大嫌い。
「まあまあ!せっかく3人だし3人で話そ?」
私は、キレてる2人を冷静になだめることを選択した。