愛の言葉



公園で、一度とまった。

先頭を走ってた私と正輝だけが先に着く。

すると稲ちゃんも夏美もせっきーもあえてこっちにこない様子だった。



「どうする?あっち行く?」

「いーよ別に、あいつらめんどくせーし!」


笑いながら正輝が言った。

正輝…心広いなあ~。



「まっ、さっちゃんが行きたいならいいよ?」

「まさか!十分楽しいよ♪」



その調子で、私たちは話し始めた。

行きたい高校とか、将来の夢とかのまじめな話もした。

なにを話してても話題が尽きなくて…正輝といると飽きなかった。

ずっと笑ってられたんだ。



「あっやば!私帰んなきゃ!」

「え?なんかあんの?」

「うん、ごめんね?」

「大丈夫、気をつけてな!」


私は、徒歩できたことを大きく後悔。

今日は5時までに帰って来い、といわれてたから。

今の時間は4時53分…。

走って間に合うか間に合わないかの距離。

私は走るのがかなり遅いが…一生懸命走った。




そのとき、うしろから声がする。




「さっちゃん!」




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