狼カノジョと子羊カレシ
「な~おとっ♪」
放課後になり、あたしは直人のクラスに行く。
あたしが呼ぶと、直人はいつものように、
キラッキラスマイルを振り撒きながら来た。
「どうしたの?なんか今日はご機嫌だね?」
「そうに決まってんじゃーん。だって今日は2か月記念日だよ!!忘れたの?」
ホントはそれだけじゃないんだけどね?
「忘れてるワケないでしょう。今日はどうするの?」
「んーと…そうだなぁ。じゃあ、まずプリとってから、直人ん家行きたいなぁ?」
「えっ?僕ん家?いぃケド…。」
「やったぁ♪じゃあ決まりね?早く行こ~」
よしよし、ここまでは順調。
プリも撮ったし(2か月記念日とデカデカとかいた)。
問題はこれから。
直人ん家に入ったとしても。
直人が拒否ったらあたしはどうにも出来ない。