キミを想うトキ
大丈夫。
何を聞いてももう泣いたりしない。
あたしは飴玉男の事なんて―――…
広すぎるこの部屋で
あたしと飴玉男の距離は1m
あたしは小さく拳を握った
「話始める前に桃ちゃん、何でさっき泣いたりしたの?」
「え?」
思いもよらない飴玉男の言葉に
あたしは拍子抜けする
「泣いた理由。」
泣いた理由――?
「桃ちゃん、俺の事スキ?」
いつの間にか縮まった距離
あたしの横に座る飴玉男
「や、やめてよ!何の話!?そんな話するならあたし帰る!」
立ち上がったあたしは腕を引っ張られて再びソファーに戻された
「話、終わってないよ。」
「………」
真剣な飴玉男の眼差しに
あたしは黙ったままうつ向いた