キミを想うトキ
こう見えて勉強は得意なあたし
苦手な教科とかも特になくて
別に勉強なんかしなくてもこの高校にもすんなり入学出来た
が!!
本当にわからない
ここ最近のあたしは
授業中も飴玉男の事を考えて
家に帰っても想うのは飴玉男の事
今まで無意識に聞いてた授業が
今じゃ全く聞いてない
本当に恋をすると
成績が下がる
重症だ。
バタバタバタ……
「あ、来た。」
遠くから近付く足音に千絵が呟く
「ごめんねぇ!桃ちゃん!!」
「……遅い。」
息を切らした飴玉男
あたしは伏せていた顔を上げた
「さて、じゃああたしも帰るね~。」
ヒラヒラと手を振る千絵に
「バイバーイ。」
と二人で手を振り返した