キミを想うトキ
隣にいて
「お待たせ♪」
「ありがと…」
グラスに注がれた100%オレンジジュース
渇いた喉に冷たく染み込んだ
「飴玉男もオレンジとか飲むんだね。」
「何で?」
「ストロベリーしか口にしないのかと。」
あたしのその言葉に『アハハ』
と大口を広げ笑った
「ストロベリーが一番好きだけど、他のも好きだよ。オレンジは二番目かな♪」
「ふぅん。」
あたしは再びグラスを口にした
「桃ちゃん、お腹減らない?」
「あ、そう言えば……」
ふと目にした時計
針は夜11時を指していた
「11時ッ!?」
あたしは慌てて立ち上がる
元々嫌いじゃない勉強
あまりに集中しすぎててわからなかった
こんな時間じゃすでにバスはもう走ってない