キミを想うトキ
「ど、どうしよ!」
まだ8時頃だと思ってた……
慌てるあたしをよそに
グルグル~
と情けない音を立ててあたしのお腹が鳴った
「ぷッ!あはは!」
その音に
飴玉男はお腹を抱えて笑い出した
「もぉ!仕方ないでしょ、食べてないんだからぁ!」
恥ずかしくて
あたしは飴玉男に拳を振り落とそうとした
その時――…
「きゃ!」
強い力であたしは再び絨毯へと倒れた
不意に
唇に柔らかい感触
目を開いた先に
飴玉男が映り込んだ
「勉強教えたお礼♪」
そう言ってピースサインして笑う飴玉男
突然の出来事に
あたしは目が眩んだ
そして飴玉男は再び驚く事を口にした
「俺ん家、泊まる?」