キミを想うトキ

「ぶッ!!」


「ちょッ、ちょっと千絵!大丈夫!?」



飲んでいたジュースでむせた千絵は咳き込んでしまった



「と、泊まったって……何それ!?聞いてないし!」


「ご、ごめん…テスト、終わってからの方がいいかなって…」




そう


あたしは勉強を教えてもらった初日

飴玉男の家に泊まった事


それを千絵に話したのだ





「ありえない……」


「…やっぱり?」




あたし達の間に
少しの沈黙が駆け巡って


先に口を開いたのは千絵



「だって……あんた達付き合ってないんでしょ?」




その通り



あたしと飴玉男は付き合ってない




「でもキスもして、同じベッドに寝たって…


どう考えてもありえないじゃん!」



「だよね…やっぱ。」





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