キミを想うトキ
店内には最新曲が流れてて
それを掻き消すかのように他校の生徒が騒いでる
あたしと千絵だけが
真剣な顔で冷静に話していた
「何で付き合わない訳?両思いじゃん。」
「そぉ……なんだけどさ…」
千絵の言ってる事は正しい
あたしは飴玉男がスキで
飴玉男も同じ気持ちをぶつけて来てくれる
なのにあたし達は付き合ってない
理解出来ないのは当たり前だ
「何か……怖い…んだよね。」
「怖い?」
「うん……」
『怖い』
そう言ったあたしに
やっぱり理解が出来ない
そんな顔をして千絵は頬杖をついてる