キミを想うトキ

散々話してどこに行くか決まらなかったあたし達は



ジャンケンで負けた方が行き先を決める!



そう言ってジャンケンをした




三回戦勝負して


負けたのは飴玉男





「ん~…じゃあ海行く?」


「海ぃ?」




そんな会話を交わしながら
結局海へと向かい電車とバスで移動した




離れてる手と手が


寂しくて



何度か手を伸ばしてみたけど





何だか恥ずかしくて諦めた





「すげー!俺久々に海見た!」


大きな水しぶきをあげて波打つ海に
飴玉男が走って行く




「ちょっと!濡れるよ!?」


「別に大丈夫だよ♪」



そう言って海まで走る飴玉男は


まるで子供みたいで笑ってしまった



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