キミを想うトキ
「隠し事はなーし♪わかったぁ?」
「いたっ」
全然痛くないデコピンをくらって
あたしは心に決めた
「ねぇ。」
「ん~?」
「……橘さん…って…知り合い、だったり、する?」
何て聞いたらいいのかわかんなくて
逆に怪しくなってしまうあたし
「橘さん?」
「う、うん……。」
息を飲む
それはきっとこうゆう事を言うんだろう
沈黙の時間がやけに長く感じる
視界が急に狭くなって目眩がした
飴玉男の唇が少しだけ動いて
あたしは目をつむった