キミを想うトキ
第七章『離別』
繋いだ手が離れて
別々になる
まだ温もりの残る手のひらに
一粒の涙が溢れ落ちた
離した手の先に
まだ
あなたの優しさが溢れてて
一人じゃ持ちきれそうにない
そう言ったあたしに
また優しいキスを落として
ぼやける視界に
あなたの笑顔を見た
忘れてないで
忘れてしまわないで
あたしはずっと
一生
忘れたりなんてしないから
遠い遠い
離れた街で
あなたに
雪のような優しさが
降り注ぎますように