キミを想うトキ

後15分もある……



バス停に着いたあたしは時刻表を見て肩を落とす


て事は……
後15分も飴玉男と一緒に居なきゃいけないの!?


やだぁ!勘弁してよぉ~!

でもこのバスじゃなきゃ帰れないし…
最悪……



「桃ちゃん!」

悶々と考えてるあたしをよそに
相変わらず嬉しそうに微笑む飴玉男



名前を呼ばれたあたしはある事に気が付く


「て言うかあんた何であたしの名前知っ…」

言葉を言い終える途中で目の前に差し出された生徒手帳



「昨日、バスに忘れてたよ♪はい!」

そう言って飴玉男はあたしの生徒手帳を手渡す




はぁ……何してんだあたし…

もう半ば諦めたあたしは
「ありがと。」

そう言って生徒手帳をカバンの奥にしまった

< 25 / 259 >

この作品をシェア

pagetop