キミを想うトキ
後15分もある……
バス停に着いたあたしは時刻表を見て肩を落とす
て事は……
後15分も飴玉男と一緒に居なきゃいけないの!?
やだぁ!勘弁してよぉ~!
でもこのバスじゃなきゃ帰れないし…
最悪……
「桃ちゃん!」
悶々と考えてるあたしをよそに
相変わらず嬉しそうに微笑む飴玉男
名前を呼ばれたあたしはある事に気が付く
「て言うかあんた何であたしの名前知っ…」
言葉を言い終える途中で目の前に差し出された生徒手帳
「昨日、バスに忘れてたよ♪はい!」
そう言って飴玉男はあたしの生徒手帳を手渡す
はぁ……何してんだあたし…
もう半ば諦めたあたしは
「ありがと。」
そう言って生徒手帳をカバンの奥にしまった