キミを想うトキ
「ん~ッ!面白かったねぇ、桃ちゃん!」
「まぁまぁね。」
映画を観終えたあたしと飴玉男
外へ出て飴玉男は腕を伸ばす
急に明るい所に出てあたしは日差しに目を細めた
街はゴールデンウィークで賑わって
カップルがいつもより街を明るくさせてる
「これからどこ行く?」
相変わらずご機嫌な飴玉男に
「帰る。」
と即答するあたし
あからさまに肩を落とす飴玉男に
「嘘、買い物行きたいな。付き合って。」
そう言って腕を引いて歩き出した