キミを想うトキ
「まぁ、すごくお似合いですよ!」
鏡に映るあたしに
お店の店員が大袈裟に誉め立てる
「うん、桃ちゃん超可愛い!」
そんなあたしに飴玉男は嬉しそうに微笑んでいて
白も可愛いかも…
そう思った
鏡の自分が自分じゃないみたい
飴玉男が選んでくれた洋服に身を包むあたしはまるで
恋の魔法にかかったみたいに何故かドキドキしてた
「ありがとうございましたぁ~!」
結局真っ白なワッフルガーデを買ったあたし
何だか無償に恥ずかしい……
「よかったね、可愛いの見つかって!」
隣でハニかむ飴玉男にあたしは何も言えない