キミを想うトキ
「やっぱり白は嫌だった?」
黙り込んだあたしの顔を不安そうに覗き込む飴玉男
「そんな事ないけど。」
相変わらずあたしはぶっきらぼうに答える
可愛くないあたし
何でこうゆう言い方しか出来ないんだろう…
気が付かれないように小さくため息を溢すあたしに飴玉男は
「桃ちゃんは勿体無いよ。俺は白とか明るい色、絶対似合うと思ってたんだ!」
そう言って軽快な足取りで少し前を歩き出した
その背中を見てあたしはふと思った
あたしのどこが好きなの?
でもそんな事聞けるはずもなくて
あたしは黙ったまま飴玉男の後ろをゆっくり歩いていた