キミを想うトキ

嫉妬


「何その展開……」



穏やかな風が吹く教室に
あたしと千絵はお決まりのおサボりタイム


きっと今のあたしは茹でダコみたいに真っ赤な顔してる




「自分でも……よくわかんない…。」


「好きなんじゃないの?」




千絵の言葉にあたしは何も言えなくなった




そもそも
『スキ』って意味がわからないあたしに


その質問は間違ってるよ、千絵ちゅん…




「まぁ、桃もそろそろ本気で恋しなくちゃね!青春時代はあっという間だよ?」


そんなババ臭い事を言う千絵を見て
あたしは笑った




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