Pure Hearts
「好きなヤツがいるんだ…」
…え?それって…
「その子ってさぁ…
あんたと仲良し?」
「あぁ…」
「優しくて可愛い子?」
「あぁ…」
「…昔からよく知ってる子…?」
「……あぁ…」
この3つの質問であたしは確信した。
健徒が好きなのは
優奈だと。
しかし何故か素直に喜べない自分がいる。
きっと大切な妹を取られる気分なんだろう…
そう思って、健徒に笑顔で言った。
「今度の文化祭…A組とC組合同で
喫茶店やるじゃない?
あの可愛い優奈のメイド服よ!楽しみねぇ」
「え?優奈ちゃん?あぁ、そうだな。
優奈ちゃん美人さんだから似合うだろうな」
そのあとは文化祭の話をしながら
健徒と2人で下校した。
複雑な気持ちを抱えたまま…