いつも隣にイケメン君
「何?」
うわー。
自分でもびっくりするくらい、
超不機嫌な声出たー。
私、こんな声出せるんだね。
あんたのおかげで知ることができたわ。
「………」
そして、なんで黙ってんの?こいつ。
「ってか、あんた。女子の部屋をノックする常識あるなら、勝手に女子の部屋に入って、勝手にベッドに入らないでくれない?」
こいつが黙ってるから、
先に言いたいこと言ってやったわ。
あー!なんかスッキリしたー!
「俺、『あんた』じゃねーから。」
はい?
やっと喋ったと思ったら、
そこ?
細かくね?
「じゃあ、なんて呼べばいいわけ?」
「梓。」
「やだ。」
即答してやった。
だって、嫌なんだもん!
大体、男子の名前を呼び捨てにすること自体慣れてないのに、
こんなキラ様と同じ顔したヤツに呼び捨てだなんて…
「無理。」
「寿花に拒否権ねーから。」
は?
何言っちゃってんの?この人。
「『梓』って呼ばねーと、キスする。」
ふっ…ふぇ?!
キ、キキキキキ、キス?!
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