いつも隣にイケメン君
「まぁいいけど。そーいうとこも好きだし。」
はい?
何サラッと言っちゃってんの?
「照れてんの?」
「ちげーわ!!」
「即答かよ…」
そうボソッと言って少し俯いた梓は、
ちょっとだけ傷ついているように見えた。
何よ…ほんとに本気なの…?
私のどこがいいのか全然わかんないよ…。
「ねぇ、梓。一個聞いてい?」
「あ?何。」
梓が首に手を当てて言った。
私は『らぶどき☆学園』をセーブして、
テレビの電源を切った。
すると、梓は私の部屋に入ってきて、
私のベッドに座った。
「梓は…さ、いつから私のこと好きなの…?」
なんか、自分で梓が私のこと好きって言うの、恥ずかしいな…。
「いつから…ね。この家来て、寿花の寝顔見た時から、だな。」
………寝顔?!
ねねね寝顔?!
「はっ、あんた私の寝顔見たの?!」
「ん?おぅ。寿花の寝顔見て、そんで寿花のベッド入ったし。」
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