いつも隣にイケメン君
この人は正気ですか…。
この人はデリカシーがないんですか…。
「すげー、かわいかった。」
そう言う梓の頬と耳は、
ほんのり赤く染まっていた。
「だからさ。今日も一緒に寝てい?」
「無理。」
「早ッ!」
いいわけねーだろ!
何よ!
ちょっとかわいい所、あるんだな、とか思ったのに!
台無しじゃんか!
「この変態が!もう私、お風呂入ってくるから!」
そう言って立ち上がるが、
梓に腕を引っ張られ、私は梓の胸に倒れ込んだ。
梓の胸からは、ドクンドクンと心臓の波打つ音が聞こえる。
ってか、この体勢は何?!
私は梓から離れようともがくが、
梓が私を抱きしめているので、離れられない。
「ちょっと、梓?!離してよ…」
「俺の話は?」
梓の話?
あ、そっか。
もともと梓が私に用があってここに来たんだった。
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