いつも隣にイケメン君
離れる?
いや、元から離れてるっしょ?
……って、
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ!!!」
私と梓の距離を見てしまった瞬間、
非常に女らしくない悲鳴をあげてしまった。
いや、これはしょうがない!
だってだって……
私が梓の腕にしがみついてたんだもん!
「うるさいから。」
梓はそう言って、私の頭を軽く叩いた。
「痛っ」
ほんとは全然痛くないけど、
こう返してしまうのは女のサガなのかな?
「んで、寿花はどういうつもりでしてたんだよ?」
意地悪そうな顔で私を見下ろす梓。
ぐぐぐっ……ムカつく…。
「俺も一応男だからさ、あんなに胸くっつけられると、いろいろヤバいんだよね。」
そっち?!
って、そっちしかないのか?!
えっと…なんかすいません…。
「しかも好きな女にさ。」
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