いつも隣にイケメン君
そこには係のお姉さんが乗り方を説明していた。
「お次の方はー……あっ、カップルさんですか!いいですねー!」
お姉さんが私達を見て笑顔で言ってきた。
えっ、カップル?!
梓と?!
んなバカな!
違う違う!
そう思って否定しようと口を開いたのも虚しく……
「はい、そうです。」
この梓が堂々とこんなこと言うから。
「わっ!カッコいい彼氏さんですねー!」
お姉さんはこんなこと言いだすし。
そんなこと言うと、こいつ、
調子に乗りますよー。
んで、私には何のコメントもナシですか。
まぁ、当たり前か。
「それでは、カップルさんにはお二人で滑ってもらうことになってます。」
いや、だから。
カップルじゃないっての。
「彼女さんが前で、彼氏さんは後ろから抱きかかえる形で滑ってください。」
お姉さんに説明されながら、
その体勢になるけど……
< 62 / 79 >

この作品をシェア

pagetop