いつも隣にイケメン君
「そうかぁ。寿花には言ってなかったかぁ。寿李には言ったと思うんだけど…」
なんで寿李に言って、
私に言わないんだ。
これは…差別だ…。
「お母さんの友達の息子さんなのよ。旦那さんが長期出張らしくて、奥さんもついて行くみたいでね?息子一人じゃ心配だからって、ウチで預かることになったの。」
あ、そーですか…
って、なるかーーーーー!!!
なんで前もって言わないんだーー!!
ってか、あの人!
非常識にも程があるよ!
乙女の部屋に勝手に入って、
さらの勝手に私が寝てるベッドに入るって……
あの顔じゃなきゃ許されねーよっ!!
「寿美子さん、終わりました。」
どうやらキラ様モドキは仕事を終えたようで、
庭から帰って来た。
「ありがとう、助かったわ♪じゃあ、紹介するわね。娘の寿花です。ほらっ、挨拶しなさいっ!」
頭をぺシーン!と叩かれた。
「いった!」
痛いー…
なんでこんなやつなんかに…
「よろしくッス…」
床を見ながら言った。
テキトーでいいわ。
「バカッ!もっとかわいくできないの?!ごめんね~」
もう一発叩かれた。
私の脳細胞が……
「いえ。俺も紹介が遅れてしまっているので…」
こいつ、外面よくね?
さっきの態度とまるで違うじゃん!
性格ワルッ!
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