いつも隣にイケメン君
けど………
それから約10分が経過。
二人とも一言も話さない。
なんでこんな沈黙が続くの?
私が何か話さなきゃいけないのかなっっ?
私がそんなことを頭の中で考えていると、
ついに梓が口を開いた。
「寿花さ……俺のこと、どう思ってる?」
うわっ、もう核心?!
えと、さっき気付きました。
とは、言えない…。
「俺は、本気で寿花のことが好きなんだけど。」
梓はそう言うと、
私の方を向いて、目を合わせてきた。
心臓がバクバクとうるさい。
「寿花、正直に答えて。俺のことが、好きか、嫌いか。」
そ、そんなの聞かれたら、
もう答えは決まってるよ。
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