いつも隣にイケメン君
私はいつもの席、
お母さんと向かい合わせの席に座った。
で、隣に寿李……
って、はぁぁぁっ?!
なんで隣にこいつがっ?!
いつも隣に座る寿李ではなく、
キラ様モドキが平然と私の隣の席に座った。
「えっ…いや、ちょ、寿李は?!」
「は?ねーちゃん、うっさい。俺はここ。」
向かい合わせに座るお父さんとモドキの間に、私達4人を見渡すように座った。
「席変わんのも結構新鮮だな。」
何呑気なこと言ってんだ、この中3は。
え、みんなこれでいいの?
「ほんとねー。なんか寿李が大黒柱みたいね♪」
いや、お母さん。
意味わかんないから。
「母さん、大黒柱は俺だぞっ…」
そこムキになんなくていいから、お父さん…。
「わかってるわよー。冗談♪」
うっげー…
またラブラブし始めたぁ…。
「早く食べれば?寿花。」
外面用の優しい口調で言うモドキ。
ってか、勝手に呼び捨てで呼ぶな!
誰も許可しとらんわ!
ま、どーでもいいか。
シカトすればいいんだし。
そう思って、私は無言で朝ごはんをパクパクと食べた。
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