極悪非道な奴と楽天家な彼とニートの僕
意を決して家を出ると大きなため息が出た
足取りはかなり重い
一番街までの十分、何度も引き返そうと思った
何度も足を止め考えた
そして何度も自分に言い聞かせた
【2人とも優しい人相で性格も優しい人に決まってる】
そんなことを繰り返してるうちに一番街の入口についた
一番街の入口には【一番街】と書かれた看板が赤い色の電球に囲まれ綺麗に輝いている
今も僕の頭上で光を放っている
この街は日中よりも夜中の方が騒がしく賑やかだ
僕はジッと下を見つめ、入口の端っこで2人を待った