極悪非道な奴と楽天家な彼とニートの僕


部屋に帰ると僕は大きく深呼吸をした


ベッドに倒れ込んだ瞬間、携帯が鳴った

何年ぶりかに聴いた携帯の着信音に少し感動してしまった


携帯を開くと画面に【猛くん】と表示されていた


深呼吸をしてから携帯にでた


【…はい】

【明日、髪切るからな〜】

【…は、はい】

【カッコ良くしてやるから心配すんなって】

【はい…】

【夜の方がいいよな!?】

【は、はい】

【じゃ、また時間は電話するよ】

【はい】

【はいばっかじゃん!じゃ、またな〜】

猛くんはそう言って笑いながら電話をきった


猛くんみたいな人は悩みなんてないんだろうな




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