極悪非道な奴と楽天家な彼とニートの僕
「猛か?」
「はい」
「髪きる話だろ」
笑っている鬼島さん
「そ、そうです」
「その髪なら切ったほうがいいよな」
ノブくんが僕の髪を見つめる
「今日夜に予定入ってなけりゃ、一緒に行くのによ」
鬼島さんがタバコをふかす
「龍二さんバックレたら殺されちゃいますよ」
ノブくんが笑って言ったが僕はとても笑えなかった
冗談にとれなかった
だって、その筋ならあり得そうだもん
「オムライスとハヤシライス、味噌カツ定食お待たせしましたー!」
カートに乗せてやってきたホールの子にノブくんは拍手で迎えた