black rose
それから数分いつもより大きな声で
抵抗の声を上げる。
いつ母にばれてもいいように
予め荷造りはしてある。
『いつもより興奮してるね。』
ニヤニヤと気持ち悪い。
と、その時小さいが足音がする。
彼は気づいてないようだが・・・。
私とやるのに必死なんだろう。
音もなく扉が開く。
「ぃ、嫌。お願いやめてぇぇ!」
突然の私の大声に母も彼も
驚いたような顔をしている。
彼は未だに母が後ろにいることに
気づいていない。
「ちょっと、一輝君何やってんの?」
母のヒステリックな声が部屋に
響き渡る。