black rose
「じゃ、今日であなたとも
おわりね。
あんたも、この家から出て行って。」
「はい。分かりました。」
やっとおさらば出来る。
「希美さん。俺は希美さんじゃないと…。」
「自業自得よ。
そんなことしなければ別れずに
すんだのに。」
彼は家から追い出された。
そして、私ももうすぐ出て行く。
「美音、ごめんなさいね。
辛い思いさせて…。」
母は、そう囁いた。
そして、私に通帳を渡した。