black rose


「これ、あんたのお父さんが
 あんたのためにって溜めてたお金よ。」

「お父さんが…。」

「えぇ、持って行きな。

 300くらいは入ってるそうよ。」

嘘だ。あり得ない。

「そ、そんなに…。」


「そうよ。あんたの事相当可愛かったん
 でしょうね。」

信じらんない。

そんなことあり得ないわ。


「彼ね、あんたが中学に上がる
 位に亡くなったのよ。」

「えっ!!
 亡くなったって…。」
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