black rose
第一章
私の存在
昨日のあれはなんだったんだろ?
そんなことを思ってる私に
誰かが声をかけた。
「な~に悩んでんの?」
そう声をかけたのは、幼馴染で
親友の栗山 麗紗(くりやまれいさ)
だった。
「エッ!
そんなことない・・よ」
と答えたのは私、瑞野 美音
(みずのみおん)だ。
「はぁ、あんたね何年の付き合いだと
思ってるわけ!
16年よ、16年。
美音がなに考えてるか位わかるの。」
麗紗は分かったかと言いたげな
表情をしていた。
「はい。ちゃんと話します。」
と私はしぶしぶ昨日の出来事を
話した。