black rose


「あんな、お母さん久しぶりに
 みたな…。

 いつか、きっと会えるよね。」

私は人混みの中、小さく囁いた。


あっ!
繁華街にいたって麗紗にばれたら
今度こそ私、殺されちゃう・・・。


そう思うと、ため息がこぼれる。

と、その時、前から来ていたガラの
悪い人たちに、話しかけられてしまった。

「おねぇちゃん可愛いね。

 俺らと遊ばない?」

私は無視して歩き始めた。

「シカトしないでよ。
 悲しいじゃん。」

そう言って、一人の男に手を
掴まれた。
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