black rose
「は、離して下さい。
迷惑です。」
私はなるべく強気に言ってみた。
周りの人たちは関わりたくないのか、
知らん顔で通り過ぎて行く。
「迷惑って、構ってほしいから
こんなとこにいたんでしょ。」
「な、違います。」
私は、必死に抵抗した。
そんな時に頭に浮かんだのは、
blackと、呼ばれた彼で・・・。
また、助けてくれるのではと・・・。
「何やってんの?」
そんな時に、一人の男の人が
話しかけてきた。
でもその人は、私が求めてた彼ではなくて・・・。
「あんまり人の縄張りでナンパ
しないでくれる?
他の人に迷惑だからさ。」
彼は不敵に笑って言った。