black rose
「だ、誰だお前。」
私の腕を掴んでいる男が言った。
「誰?ここの所有者だけど。
そういうあんたらこそ誰だよ。」
彼は声のトーンを落として言った。
「な、若造がなめた口聞いてんなよ。」
掴んでた腕を離し、男は彼に
殴りかかった。
「おっと、危ない。
俺に手出していいんだ。
ただじゃ済まないよ。」
そう言うや早いか殴りかかった男は
前かがみに倒れて行く。
それを見ていた他の男たちは
ヒィィと悲鳴を上げていなくなった。
「君さ、こんな時間に危ないよ。」
優しく話しかけられたが、その笑顔は
作りもので、無理に笑っていた。
「は、はい。
すいません。」
とりあえず誤った私。