black rose
麗紗は『はぁ』と盛大なため息を
ついた後話はじめた。
「まず、あんたって子はまた
そんな時間に繁華街にいたわけ。」
また、ため息をついて
『何考えてんの』と言いたげな
目で見られた。
「そのことは、また後で話すと
して、昨日美音を助けたやつ
blackって呼ばれてたのよね?」
「うん。相手の人すっごい怯えてた。」
「そう、だったら本物だったみたいね。」
麗紗は意味深そうに言った。
「その人、このあたりで有名な
black roseの総長ね。」
「black rose?」
「そう、そいつらはね・・・」
そう言って話し始めた。