black rose
「美音、早く行こ。」
麗紗に引っ張られながら、表玄関まで
全力で走った。
「凄い人だね…。」
うんと、感心してた私。
そんな私に、感心してる場合かと、
麗紗のツッコミが入る。
ご、ごめんと、とりあえず誤った私。
ずんずんと、進んでいく麗紗。
流石!!と、後に着いて歩く。
そこには桐夜君がいた。
桐夜君は私達に気づいたみたい。
「おっ、やっと来た。
待ちくたびれたよ、二人とも。」
そう言った桐夜君に、頭ははてなだらけ。