black rose
「もう、いくら空き教室といえ
授業中なんだからね。
で、話し戻すけど・・・。
昨日、美音を助けたのは紛れも
なく総長だと思う。」
その話に対し私は黙って頷いて
聞くことにした。
「理由は一つよ。
・・・、相手の男がblackと
言ったこと。
総長である日生 晃磨(ひなせ ごうま)。
彼に間違いない」
そう麗紗は断言した。
「何でそれだけで総長って
分かるの?」
私の頭には?しか浮かばなかった。
「はぁ、ほんと何にも知らないのね。
簡単にいえばblackは彼のコード
ネーム。
あの世界では皆彼をblackと呼ぶの」
「へぇ、流石麗紗だね。
何でも知ってるんだね。」