black rose
それからは大人しく従うしかなかった。
されるがまま、終わるまで痛いのを我慢した。
「今日も良かったよ、美音ちゃん。」
そう、笑って母のもとに行った。
もう嫌。
イツマデ?
いつまでも・・・。
イッソ母にバレレバいい。
そうよ、ばれたら来なくなるかも。
次は母に分かるように抱かれよう。
そう自問自答して眠りについた。
夢を見た。まだ、父がいた時の・・・。
その時の私には存在価値があった。
母も父も私を愛してくれてたから・・・。
それから数年たち父は家を出て行った。
私と母を捨てて・・・。
それから、母は変わった。
私をいないものと扱い始めた。
それから、私の存在価値は無くなった。