Tears in Heaven~天国へぼくの涙を~
同棲生活
ぼくは結果的に、弱った草食動物を力づけるライオンになった。
アズミは翌日、大荷物を持って、ぼくの部屋にやってきた。
「わたし、家、出てきちゃった」
「まじかよ?!」
ぼくはそのとき、食べかけていたバタートーストを落としそうになった。
「親は?なんて言ってるの?」
「ケンカばかりしてる親に反対なんて出来ないよ。この場所は言ってない」
アズミは平然として言った。
信じていいものか?