Sweet*animaL
「ああ、そうだ」


お皿を流しに片付けようと立ち上がったあたしに、パパが申しわけなさそうな声をかけた。


「明後日から1ヶ月ほどまた研究所に泊まり込むから…」


「そっか」


「悪いな。引っ越して早々」


「いーよ」


パパの仕事は研究者で、研究所に泊まり込むなんてことはよくあったから、あたしは慣れていた。


一人で片付けをするって考えるとウンザリするけど。


< 10 / 35 >

この作品をシェア

pagetop