Sweet*animaL
先生に促され、あたしは一歩前に出た。


「麻生ミイコです。○△から来ました。よろしくお願いします」


ぺこっと頭を下げると隣で先生が言った。


「麻生さんの席は窓側の一番後ろね。あそこの空いてるとこよ」


指さされた場所にあたしは腰を下ろした。


先生がHRをする声を聞きながら、あたしは窓の外を見た。


校舎のすぐ隣には小さな林が広がっていて、学校の中まで緑が多いのかと、あたしは感心した。


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