Sweet*animaL
「ミイコちゃん?」


その時前から話し掛けられ、あたしは窓から視線を外した。
声を掛けてきたのは前の席に座る女の子で、クリクリとした茶色の目をした可愛い子だった。


あたしが首を傾げると、その子はニコニコ笑いながら言った。


「あたし秋山真白。よろしくね?」


「うん」


あたしも笑顔で頷く。
真白はふわふわした人に伝染するような笑顔の持ち主だった。


「ミイコちゃんって名前にぴったりで可愛いね」


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