Sweet*animaL
ちょっと張り切って林の中に入っていく。


沢山の木で出来た日陰が気持ちいい。
大きく息を吸い込みながら鼻歌でも歌いそうな上機嫌で足を進める。


しばらくすると、急に木が途切れて、小さな草原みたいな場所に出た。


周りを林に囲まれたその円形の草原の真ん中には、ポツンと大きな木が日陰を作っていた。


その木は凄く高さがあるってわけじゃなかった。縦より横に大きく枝が伸びていて、何より一番 目についたのは、その横に伸びた沢山の枝たちが、絡み合い支え合って、まるで大きな籠のようになっていた。


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