Sweet*animaL
どこを見ても緑が目に入るこの街を、すでにあたしは好きになっていた。


5分も歩けば賑やかい商店街などに行き当たり、凄く田舎ってわけでもない。


パパの話では、明日からあたしが通う予定の高校には沢山の生徒がいて、この街自体も決して少ない人口ではないらしい。


目に入るものが全て新しくて、あたしは興奮しながら探索を続けた。


6月の太陽が傾き始めた頃、そろそろ家に帰ろっかと思い、来た道を引き返した。


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