Sweet*animaL
頭を撫でられるのは好き。


その気持ちよさに、あたしはその手に自分から顔を擦り付ける。


「なんだぁ?猫みたいな奴だなぁ」


くくくと喉で笑う声が響く。


長い指先が喉を撫でてきて、あたしはくすぐったさに笑いながら言った。


「だから、人間だってば」


ひとしきり2人で笑った後、男はあたしの隣に腰を下ろした。


男は高校生には見えなかった。着ているのも制服じゃなく私服。


誰だろう?


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