Sweet*animaL
「行ってないよ。フェンスの中には入ってない。それにフェンスの向こうはただの林みたいだし」


手を振ってパパを見つめる。


パパは不思議そうな顔をした。


「林?」


「そう。狼とかが出そうな雰囲気だった」


そのことばに「ああ」とパパは納得したような声を出した。


「誰かが個人で大型犬でも放し飼いにしてるんじゃないか?ここは緑で溢れてるし、ペットを飼っている家も多そうだ」


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