嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~

 「……俺はお前に成りすまし…佐波さまを香港に連れて来るように命令されている」


 「……俺は佐波とは別れる…」


 「……『紅龍』の女は天女のように美しいと言われている…。美しさだけではない。
『龍』一族の掛け合わせの人間は…人を超越した力が備わると言われている。だから
彼女を必要としているんだ…」


 「お前もそうなのか?」


 「……動体視力が優れている…。俺は狙った獲物は逃さない…スナイパーだ」


 紫岐はコートの後ろに隠した銃を取り出し、俺の心臓に銃口を突き付けた。


 硬く金属の冷たい独特の感触が俺の胸元に当たる。


< 263 / 402 >

この作品をシェア

pagetop